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道民教ブログ

道民教のウェブページに付属する教育関係の方々、主に教員の方々の言葉を直接伝えるブログです。ちなみに管理人の羽二重餅は、教員ではありません!

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前回に引き続き羽二重餅参上です。
今回も春の学習会の感想ですー。
今度のは

『作文がある授業と日記がある教室(前)』

というタイトルの講座でした。

それを見に行ったときは、ちょうど誰かの作文が読まれていました。
修学旅行の時の作文でしたが……。

 夜、生徒たちの部屋を巡回する先生に、部屋を移動したり、見つかりそうになったら隠れたりとざわざわする生徒たち。
生徒たちは見つかりそうになるたびに、先生にウソをついて、ごまかしをして、逃げを打とうとして、そのたびに「シマッタ!」「また嘘をついてしまった……」「素直になればよかったのに……」「どうしよう」と思っていく、考えている。
 最終的には愉快につかまって叱られる訳だが、先生との関係が良好であったとしても、口で、言葉でそれを伝えるようなことはきっとないだろうと思う。
 先生に「あの時ああ思っていてね」とか、言う? 言ったとしても、記憶に残るほどしっかりと伝えるだろうか。伝えないな、と私は思った。
 本来伝えられることのない生徒の葛藤、戸惑い、罪悪感。そして何を考え、何を楽しいとしてそれらをしたのか。
 作文を書かなければ伝えられないだろう。
 しかし、あったとしても先生との関係が良好でなければ絶対に書かないだろう内容。
 くすくすと笑いながら聞きながら、いいクラスなんだろうなぁ、と思った。
 残念ながら最後までは聞けなかったのだが……

 いい先生がいても、それでも残念ながらその先生の目を零れ落ちる生徒はいるだろう。
 それでも、ああ、この先生のクラスの子はきっと幸せな記憶としてその時代を覚えるだろうな、と思う。
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こんばんは、羽二重餅です。
今、なぜか強烈な頭痛に襲われています!!
風邪か!風邪なのかああああ!

情報担当Iさんとお話ししていて、風邪だというので、栄養のあるもの食べて早く治してくださいね、などと言っていたのですが、私もだろうか……
でもこれ以上皮下脂肪増やしたくないから栄養はほどほどに、と思いつつ帰りがけ、北欧パンの誘惑に負けました。負けました……

さて、本日午後、道民教春の学習会が終わりました。
その場において、道民教のウェブページのトップにダウンロードのリンクを貼ってある 道民教の紹介チラシが配布されてちょっと嬉しかったり。
私が作ったやつが実際に利用されてる!Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
とかとか。


閑話休題といたしまして。
今日の学習会の全体講演は、「子どもの心を守る」と題して、講師 坂本 勤さんにより行われました。
いろいろと考えうるところはあったのですが、そういうのはきっと他の方が言ってくださると信じて、私はその話の中に出てきた坂本さんが担当なさった生徒の方の話しで、共感を覚えたところを少し。
坂本さんに共感を覚えたのではありません。その生徒のほうです(笑)

その生徒は、だいぶやんちゃな生徒だということでした。
そのやんちゃな生徒を、まあ言ってしまえば何とかするためにいろいろな案が出し合われ、その中の一つとして坂本さんが手紙を出す、と言ったそうです。
先生からの手紙と言えば、勉強しなさいとか、暴れるのやめなさいとか、あれをやれこれをやるなというような堅苦しいものだろう、という予想を裏切る、どうでもいいような手紙を書こうと思ったのだそうです。
それこそ、今日は冷えるからももひきをはいてきました、みたいな。
毎日机の中に入れられている手紙は、三通かそれくらいまでは受け取った生徒たちはそれをひらひらと見せびらかして先生をからかうようなしぐさを見せたそうですが、それからは100通出し終って卒業するその時まで、はたからみればなんら態度に違いが見えなかったそうです。
暴れん坊は暴れん坊のまま、坂本さんは退職なされたそうです。

それから15年後、縁あって再会したとき、その手紙の話になったそうです。
「100通の手紙を出しても、なんにもかわらなかったなぁ」というようなことを言ったら「そりゃそうだ」と返されたと。
最初は解らなかったんですが、続く次の言葉にとても納得しました。
「メンツがあるもの」

わかるんですよねぇ。
私は別に暴れん坊ではなかったけど、その「メンツ」に共感できちゃう。
おイタしていて、それをやめて周囲に
「お前最近おとなしいな。どうしたんだ?」
とか
「お前最近真面目に学校通ってるそうじゃないか、いいことだな!」
とか、言われたらと思うと照れくさくて変われません。
メンツがある。だからパっと変わって見せることはできないけど、気持ちは届いている。
気持ちを受け取ることが出来ても、素直になれない変われない。
照れくささ。メンツ。それを超えられない。
でも、それは折っちゃダメなんだとおもうんです。
折っちゃだめだけど、超えてほしい。褒められる、喜ばれることすら受け入れられない素直になれないお年頃。

わかるなぁ。

ぱっとすぐ変わってくれなくても、手紙を送り続けた坂本さん。
送られた手紙は、坂本さんはきっとすぐに捨てただろうと思ったのだそうです。
でももらった生徒たちのほうは、大切に大切にとってあるそうです。
中の一人なんかは、額縁に入れて玄関に飾ってあるとか。

坂本さんが退職するその日まで送られたその手紙。
もし途中で坂本さんがあきらめてやめていたら、そんな大切な宝物にはならなかったんじゃないかな、と思います。
そこまで大切な宝になることはきっとなかったんじゃないかと。

実に実に、うらやましい話(笑)

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